③いわゆる大人の事情?もある

この投稿をInstagramで見る

No words needed #beşiktaş #siyahbeyaz#win#gy19

Güven Yalcinさん(@guvenyalcin99)がシェアした投稿 -

ベシクタシュは来季から経営再建期に入ることを会長のオルマンは明言している。
先日の選挙で続投が決まり、今後は改革を強力に推し進めるとされているのだ。
不要な選手を放出して徹底的に支出を絞り、売却できる選手は可能な限り高い値段で売り、収支を改善させることを企図しているのである。

既にメディアではクラブの大改造計画についていくつものうわさが飛び交っている。
たとえばTakvim紙は次のような放出候補の名前を挙げている。

放出候補となる選手の数々
ベシクタシュで期待されるパフォーマンスを発揮できていないクアレスマ、メデル、ミラン、ロコ、レンス、ラリンについて、ベシクタシュは代わりとなる別の選手と交渉をする予定だ。これらのプレーヤーは、完全移籍の対象またはレンタル移籍の対象となる予定。また契約が終了したアドリアーノとの新契約は、現在行われない予定だ。

原文記事:https://www.takvim.com.tr/spor/2019/05/08/besiktasta-sezon-sonunda-operasyon-var-bir-donem-sona-eriyor

トルコのメディアは飛ばしが多く、こういったニュースもウケ狙いで報じられることが多い。
しかし、ここに出ている名前は多くのメディアにおいて放出されるだろうと予想されているのだ。
慎重な報道で知られる国営メディアも彼らの放出を既定路線として報じている。
この他にもエルキン、ヴィダ、ミリン、オジャクプなども売却あるいは放出されるとの報道は多い。
要するに、彼らは放出されるだろうなというある種のコンセンサスがあると言えるだろう。

そして香川の出場機会に関係しているのがドークハンとヤルチンの2名である。
この2人はトルコ期待の若手選手であり代表候補でもある。
ベシクタシュはこの2人を売却して換金したいと考えており、積極的に試合出場機会を与えているという事情があるとされる。
トルコメディアにはスカウトが両選手を視察に訪れた旨の記事がいくつも出ており、クラブにとってイチオシ選手であることが分かる。
イングランドやドイツ、イタリアのクラブが彼らに興味を示していることが報じられており、その去就には高い関心が持たれている。
そしてこの二人はまさに香川が出場できそうな位置でプレーしている選手なのだ。

更に、監督のギュネシュは現在トルコ代表とベシクタシュの監督を同時にこなしている
期待する若手トルコ人にはより多くの出場機会を与えるのは当然なのだ。

ただし、純粋にギュネシュ監督の好みとして、中盤にはドークハンのようなファイターを、サイドにはヤルチンのような推進力のある選手を好むという事情もある。
特にドークハンは今シーズンの中核戦力であり、簡単に外すことはまず有り得ないのだ。
また、ガラタサライ戦のネジプ・ウイサルのようにクラブにとって"特別な選手"がいることも付記しなければならない。

このように、香川に先んじる理由をいくつも有する選手が何人もいる以上、飛び入り参加の新人に過ぎない香川には相当の高パフォーマンスが求められることが分かる。トルコ人選手のみならず、リャイッチのような今季加入の外国人選手も監督の信頼を掴みつつあった。
ギュネシュの指揮傾向をあわせて考えると、ちょっと活躍したぐらいではとてもスタメン奪取など出来無いことが分かるだろう。

また、クラブ内事情とは別にトルコサッカー全体に関わる問題が存在する。
近年のスュペル・リグは外国人枠の拡大と景気の良い借金ざんまいで有力外国人選手を次々に獲得してきた。
2015年に外国人枠が14人にまで拡大されると次々に高名なベテラン選手がトルコへと渡ったことを知っているファンも多いだろう。
ところが、トルコ代表の低迷や金融事情の悪化により、トルコサッカー連盟(TFF)は外国人選手の削減に動くことになった
これはエルドアン大統領の意向も絡んでいると言われており、来季からのリーグ運営に大きな影響を与えるであろうとされている。
また、トルコ人選手の起用を各クラブに義務付けるなどの新ルールも制定されようとしているのだ。

オルマンもギュネシュも連盟とは深い関係にあるのでこうした動きと決して無関係ではいられない。
先述の事情と併せてこうした問題も香川の出場機会に大きく関わっていると推測される。

こういった不利な要素を覆すには香川のパフォーマンスは不足していた。
誤解を恐れずに言えば、次回に書くように香川自身の責任は大きいだろう。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事